田舎や農村にまで普及したスマホによって映し出される中国の混乱。SNS動画が与える衝撃

初めてIPhoneが登場してから数年が経ちました。数年前まではIPhoneの偽物や質の悪いスマホが売られていた中国。時代の変化は早く、そして激しく今では中国ブランドのSIMフリースマホが日本市場でも注目を浴びるようになりました。

日本市場での中国製スマホの代表格といえばHuawei(ファーウェイ)。最近も最新スマホを発表したばかりです。

この他中国スマホは数十ブランドがあります。

小米(Xiao mi) 联想(Lenovo) 中兴(ZTE) 酷派魅族 VIVO OPPO etc...

私が5年前に中国で購入したスマホは動きモッサリ、カメラは超ズーム状態と使い物になりませんでした。しかし今は違います。上記列挙したブランドやその他のスマホも最低限のスペックを備えています。新製品が投入されるサイクルも早いので古い機種はどんどん安くなります。

こういったスマホが中国の田舎や農村にも普及するようになりました。スマホ用アプリも日々進化しており便利なツールやゲーム機としてだけではなくSNSが各地の混乱を映し出すメディア機能を成すようにもなりました。これは情報統制の厳しい中国にとっては大問題です。

中国のネット規制は昔から厳しいことで有名です。中国政府にとって不都合な情報は検閲後にシャットアウトされてしまいます。パナマ文章に関する情報も雀の涙程しかありません。百度で検索しようにも日本のヤフーのようには出てきません。

また大事件が起きれば付近を立入禁止にして報道規制を引きます。天津の大爆発や新幹線の衝突事故の時もそうでした。

ただこれにはタイムラグが発生します。当局よりも早く現場入りした一般人が撮影して報道してしまいます。これが中国の情報規制を飛び越える瞬間です。そして見つかり次第記事削除若しくはアカウントが停止されます。

これまでは中国の現状や真実を伝えるために活動する方が多かったのですが最近は閲覧数や再生数などをあげる為の行動が増えてきています。

百度(bǎi dù)などの検索ツールで特定の言葉を検索できなくしたり、SNSで特定の言葉を含んだ更新をさせなくするだけでは追いつかなくなってきています。

写真と文章で伝えるにはある程度の労力を要します。ただ映像なら撮るだけで済みます。事件や事故の現場を撮るだけで文章を書かずとも閲覧者にはそれが伝わります。そして映像による衝撃は写真を上回ります。

高度経済成長の陰で置き去りにされてきた地方の格差や混乱。一般メディアでは報道されない(隠される)デモや一揆、政府とディベロッパーが組んだ強引な地上げに抵抗する住民、暴力事件、事故など中国の混乱は日本のそれを大きく上回ります。

今までも早くにデバイスを手にした人達(経済的に安定している)によって微博(Weibo)などを通じて取り上げられる事はありました。それが中国の隅々にいる全ての人達に可能になるのです。スマホが田舎に普及した結果今まで表面化していなかった各地で起きる混乱が社会問題として全国に伝わる機会が増えたのです。

そして動画が各SNSで拡散されて反響を呼ぶと中国政府も隠しきれなくなります。つまり報道しなければならなくなるのです。

一生懸命に勉強する貧しい農村の学生や組立て工場などで真面目に働く出稼ぎ労働者は見たことがあるでしょう。もちろんこういった中国を陰で支えている真面目で勤勉な中国人も多くいます。実際に工場を見学した事があるので私も十分に承知しております。しかしそれだけではない事が日本には伝わっていません。

衝撃的な動画に関してはここで紹介するわけにはいきませんので興味ある方は下記アプリよりご覧になってください。

现场という項目からみれます。

ここでも動画を幾つか紹介したいのですが衝撃的すぎて出せません。

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