Chocolateの中国現場-LIVE

チョコレート式中国語の勉強・学習方法を紹介しながら中国ニュース、面白サイト、各地のフォーカスをしていきます。中国理解に一役立てれば幸いです。

4年間の経験から語る個人輸入での利益の上げ方 理想的な仕入れ先と注意点

個人輸入に関して4件目の記事になります。今回は理想的な仕入れ先について記載していきます。前々回の「何を売るか?」では日本側の売れ筋調査を必要としておりましたが今回からは中国側に視点を移します。

理想的な仕入れ先と注意点

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この図から仕入れを行う相手がどの位置にあるのかを確認しましょう。

仕入れ価格から考える

仕入れ価格が安い順に並び替えれば「工場→一次卸し→二次→三次→小売」になります。アリババは、工場〜三次卸しまで色々種類があります。

 

こう考えると一番安い工場若しくは一次卸しからの仕入が理想になります。そして上記の順に二次、三次となるでしょう。

仕入れる量から考える

一番安い工場や一次卸しの場合、個人輸入の範疇を超えた量の仕入れが必要になります。当然ですが小売(タオバオ)は1個から購入可能ですので価格は高くなりますがテスト輸入などに利用できます。

 

小ロット対応してくれる工場や一次卸しもありますので隈なく探したりダメ元で交渉してみましょう。ネットショップを経営していて販売商品を探しているので小ロットでテスト販売してみたいと伝えるのが良いでしょう。

顧客対応から考える

工場は生産のみを担当しているので販売に対してのきめ細かいサービスを期待するのは難しいです。その為に卸商社がいます。また一次卸しも大口顧客向けなので同じく小口輸入には対応してくれない可能性があります。少量での日本に送る手配などはしてくれません。不良品対応も雑な事が多いです。

 

これに対して二次、三次、小売は小口顧客にも優しい対応をしてくれます。

整理すると

一概には言えませんが3つの考え方を紹介させて頂きました。もう一度整理すると工場や卸しは価格の面で一番安くて理想的ですがロット数やサービス面は小売に劣ります。

 

簡単に表現すると工場や一次卸しは...

販売だけするよ、安く作るよ、だから沢山仕入れてね。その先の海外輸送までは面倒みれないよ。不良品もあるけど許してね〜。

 

大手企業なら品質から輸出入まで自分たちで管理可能ですが我々弱小個人はそこまでの力を持ち合わせていないので不可能です。また目的は個人輸入です。そこまでする必要はありません。

 

簡単な事は工場と私たちの間に二次、三次卸し、小売をかませるだけです。不良品の文句も彼らに言えば良いでしょう。

 

上記図の左側に行けば行くほど価格は安く、ロットは多く、サービスの質は下がります。逆に右に行けば行くほど価格は高く、ロットは少なく、サービスの質は上がります。※もちろん工場や一次卸しでも良い対応をしてくれる企業があります。これは一般論です。これまでの経験からこのような結論に至りました。

工場と卸しや小売の価格差

工場原価は10円、日本での販売価格は100円の場合

一次卸し13円

二次卸し15円

三次卸し18円

小売  20円

 

工場、一次卸しと比較すると約2倍の差になりますが日本での販売価格に比べると、わずかな額にしかなりません。この場合、顧客サービスやロット数を考えると三次卸しや小売の方が個人輸入には適していると言えます。サービスとリスクの軽減を約10円で買っていると思えば分かりやすいです。 

慣れてくるまでは小売、慣れたら卸し、工場とステップアップ。

理想の仕入れ先について上記考え方を紹介させて頂きました。他にも基準はあると思います。また個人輸入の初心者に対しての考え方でもあります。慣れてきたら図の左側に進んで行けるようになりましょう。この頃には利益が30万円程度には達していると思います。

注意点

図の右に行けば行くほどサービスの質が上がるとは言え日本と同じ考えでのぞむと痛い目にあいます。

 

外国人なので足元を見られる可能性は十分にあります。

 

日本人とは違います。相手は中国人です。商売が上手いと言えば良いのか狡賢いと言って良いのか?やっぱり違います。ここを相手に商売をすると気合を入れましょう。

中国側から見る個人輸入(日本人)の弱点

一番の弱点は何かあった時にお店に行けない事です。商品によっては日本への輸送費の方が高くなります。商品に瑕疵があった場合でも返品、交換する際の輸送費の方が高くなるのは容易に想像がつきますよね。

 

泣き寝入りするだろう...と足元みられてます。

 

淘宝上のお店は、お客からの悪い評価をとても気にしますがその評価に「日本人が煩く言ってる」ってコメントしてしまえば解決できます。※この評価が結構のプレッシャーになる事も事実です。何かあった時にこれをチラつかせる事は忘れないようにしましょう。

 

あとは言葉の壁です。中国語ができないと評価すら書けません。商品の瑕疵を説明する事も出きません。やっぱり最低限の中国語は勉強しておきましょう。

 

「商品が違う。色が違う。壊れている。商品の数が足りない。」この程度です覚えちゃいましょう。この一覧表は今後作成予定です。また、弱点克服に輸送代理を使う方法がありますので今後紹介予定です。

仕入れ先選定で見るポイント

仕入れ先とは仲良くしたい。仲良くしてより良いサービスを提供してもらいたい。相手からしても日本人のお客さんは上客です。だからこそトラブルが発生したら今後の為にビシッと正してもあげたい!また対応が良くても値段に不満があれば「もう少し安くして〜」と交渉もしたいですよね。

 

そんな時に判断材料になるポイントは

「その商品を仕入れ可能なショップは他にもあるのか?」です。

 

仕入れたい商品が決まったらそれを販売しているショップをリストアップしておきましょう。交渉の際に「あっちのお店はいくらだったよ」なんて白々しい事を言う必要はありません。ただ「他のお店も知ってるよ」という余裕だけで十分です。相手との会話の中で「あのお店と同じこの商品ある?」何てチラッと出してもいいでしょう。

 

『変な対応をしたら別のお店に移ってしまうかも』という見えないプレッシャーは有効です。

 

またトラブルが発生した時に何処までの処置をするか?

悪い評価をつける時は、今後一切取引しないぐらいの気持ちになっていると思います。でもちょっと待って下さい。もし仕入れている商品がそこでしか販売していなかったとしたら踏みとどまった方が良いでしょう。これは立場的に一番辛い場面です。

 

私も一度ありました。そこでしか販売していない事を知っていて嫌なら別から仕入れても良いよて言われたことが...結構長い関係だったのにこれを言われた時はショックでした。歯を噛み締めて我慢しました。数年前の事ですので根に持っているわけではありませんが記念にスクリーンショットを決めてあります。

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訳:

他に移っても良いよ。

私にできる事は全てやりました。

貴方がもしまだ問題があると思っても

私にはもう何もできません。

 

ただこの話には続きがあります。半年後にこの会社と同じ商品を別の会社が販売し始めたんです。広い中国「売れる」とわかった商品は別の工場や会社が製造販売し始めるんですよね(笑)。

 

踏みとどまって半年、その会社の事を話したら。まさかそっちの会社と取引しないですよね〜と擦り寄ってきたんです。まぁギスギスはしたくないので半年前の事は話題に出しませんでしたがこういう事もありました。

 

こういう事もありますのでそこを蹴って他に行けるのか行けないのかは大事なポイントです。

 

まだ始まったばかりの商品や小さな市場ですと製販一体、もしくは製造元と販売元が強力な関係を持っています。我々弱小個人が利益を出せるジャンルはこのようなケースが多いです。状況判断の為にしっかりと見極めていきましょう。

トラブル解決には圧力の前に知恵を使いましょう。体験談より

中国のお店と取引をしていればイラっとする事なんかよく起こります。怒りに任せて爆発できたらどれほど楽か...中国から個人輸入をしたいなら怒る前にトラベル解決方法を考えましょう。体験談を紹介しておきます。

 

こちらの足元を見たセコイ事が起きました。ある商品を30個注文したはずなのに26個しか入っていませんでした。4個で200元、当時のレートだと2500円くらいだったと思います。この価格、泣き寝入しても諦められる価格ですよね。

 

最初から「どうせ何も言ってこれない」と思ってやったのでしょう。すごくムカつきますよね。

 

このお店は購入前にアリババに常設されているChat窓口から問合せをしたらレスポンスが良かったので丁寧なイメージを受けました。

 

しかし購入後、こちらから連絡すると返事がありません。確信犯だったみたいです。常にパソコンの前に待機していないとしても30分以内には返信があったはずなのに結局1日経っても返信がありませんでした。

 

翌日国際電話(格安の)をしました。まさか日本から電話が掛かってくるとは思っていなかったのか驚いた様子で「明後日までに返金するよ~」と返事がありました。しかしやっぱり返金はありませんでした。

 

そして2日後にChatをしても返事がありません。たった2500円のことにイライラするのも良くないのですがこの感じやっぱりモヤっとするんです。負けた感じがさらにモヤっとします。

 

そこで『やっぱり何とかしよう!日本人くらい騙してもいいだろうと思わせる訳にはいかない!』と別の方法を考えました。

 

2日あけて今回は内容を変えてChatをしました。「こんにちは、この前の商品もう全部売れたよ!もう50個仕入れたいけど別の種類や色はありますか?」

 

すると...20秒で返事がありました。やっぱり!!!なめてやがる。許せねぇ!!

 

その後、別の商品の紹介を聞いている振りをしながら「ただ、この前の取引で4個商品が足りなかったの知ってるよね?」「上司から返金してもらえないと次の仕入れ代金を出せないって言われてる」と連絡しました。

 

なんとそれから5分以内に「ごめんね、忙しかったから返金忘れてた」と返金してくれました。こんなの本当にありですか??

 

返金後相手は聞いてきます「それでどの商品が欲しい?」私は「そうだね色々ありすぎて決まらないから明後日までに返事します」って伝えました。

 

2日後相手からまたチャットがきました「決まった?」。そしてもう一度言いました「明後日教える」って!!その2日後チャットがありましたが返事はしませんでした。モヤっと返し。炸裂しましたね。これでやっと気分が晴れました。

 

今ではいい思い出です。

個人輸入をするならトラブルが発生した時には先ず怒りを抑えて解決方法を考える癖をつけましょう。この時に誰かに「どうしたらいい?」なんて聞けません。自分の力で進まなければなりません。「個人+輸入」。個人でなんとかする力を身につけましょう。

 

次回はタオバオの操作を紹介します。

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